コレステロール その6・コレステロールと薬膳

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お待たせしました、東洋医学(中医学)的にはコレステロールをどう考え、薬膳ではどのようにアプローチしていくのか、「脳血管障害(中風)」を例にご紹介したいと思います。

中風:突然倒れて意識がなくなったり、口や目がゆがんで言語障害や半身不随などが起こったりする病気です。この病気は急に発病して症状の変化が早く、めまい等の症状が有り、自然界の風が起こすようだと言うことでこの名があります。

多くの場合、もともと体を冷ます役割を担う腎陰が不足し、相対的に肝陽が旺盛な体質の人が、精神的なストレス、飲食・飲酒やセックスの不摂生が原因で陰陽のバランスをさらに乱し、気血が逆行し、水分の代謝産物である痰が熱をもって経絡の流れを阻害して起こると考えられています。


中医学的分類

・痰熱証:
【メカニズム】水分代謝の弱い体質(脾虚)、飲食不摂生により、水の代謝産物である「痰(たん)」ができ、これが熱化して、経絡の通りを滞らせて症状が起こる。
【症状の特徴】めまい、口が粘る、痰が多い、腹が張る、舌苔薄膩または黄膩、脈弦滑
【食治原則】清熱化痰、健脾利水
【食材・漢方薬材】はと麦、小豆、大根、キュウリ、スイカの皮、冬瓜、冬瓜の種、春菊、菊花、桃花、白キクラゲ、茯苓、蓮の葉、桑の葉、陳皮、海苔、昆布、クラゲ

・肝火上炎証:
【メカニズム】精神的ストレスなどにより、肝の機能が亢進し気血が状逆しやすくなって起こる。肝腎の陰が不足していることが引き金。
【症状の特徴】めまい、頭痛、顔が赤い、目が充血、イライラしやすい、怒りやすい、口が乾く、便秘、小便が黄色い、舌紅または絳、舌苔黄、脈弦有力
【食治原則】清肝瀉火、補肝腎陰
【食材・漢方薬材】トマト、セロリ、緑茶、菊花、桑の葉、桑の実、ウツボ草、天麻、決明子、石決明、珍珠粉、牡蠣

・正気欲脱証:
【メカニズム】気陰が不足して脈絡が空虚となり、気血の流れが滞り起こる。また、中風の結果正気が脱出した状態。
【症状の特徴】顔色が青白い、汗をかきやすい、手足が冷える、失禁、舌淡、舌苔黄、脈沈細弱
【食治原則】補気滋陰
【食材・漢方薬材】粟、栗、棗、山薬、竜眼肉、桑の実、黄耆、熟地黄、朝鮮人参、烏骨鶏

・腎虚証:
【メカニズム】腎の機能が不足して経絡が滞り起こる。
【症状の特徴】足が萎える、舌淡紅、脈沈細弱
【食治原則】補腎
【食材・漢方薬材】クルミ、ごま、栗、蓮の実、枸杞の実、熟地黄、杜仲、豚腎、羊腎、うずら、雀肉


「中医食療方」より引用


「メカニズム」・「症状の特徴」が当てはまるものを選ぶとどの「証」か判別できます。それにあてはまる食材を摂取するのが薬膳的な改善方法です。

サロンではそれぞれに応じたツボを使って、体を整えます。例えば「腎虚証」なら、腎を補うツボ「太渓」や腎虚により起こる冷えを改善するために体を温める「命門」「関元兪」などを使います。さらに、同時に起こっているこれ以外の不調にも、一度にアプローチできる場合がありますので、詳しくはご相談下さい。

ちなみに「コレステロール」は、薬膳が考案された時代には発見されていない物質ですが、これを強引に東洋医学(中医学)に当てはめると、「瘀血」「痰」と考えることができます。(これについては数人のベテラン東洋医学者にご意見を参考にさせて頂きました)

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このページは、shantiが2017年6月 4日 12:46に書いたブログ記事です。

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